茨城県指定有形文化財「穂積家住宅」の利活用に係る「トライアル・サウンディング」の結果を以下のとおり報告します。
本事業で得られた結果を踏まえ、令和6年度以降の活用事業等を検討してまいります。
1 実施概要
(1)対象施設
施設名称:穂積家住宅
所在地 :高萩市上手綱23371番地の1
面積 :敷地:4,172平方メートル
主屋(平面積):317平方メートル
駐車場 :普通車40台、大型バス2台
その他 :見学無料、開館時間:9時~16時
月曜日(祝日の場合はその翌日)休館
(2)実施期間
令和5年9月1日(金) ~ 令和6年2月29日(木)
2 結果概要
(1)提案事業
1件(提案者:株式会社ラテラル)
(2)提案事業の実施期間
(秋季事業)
令和5年9月15日(金) ~ 令和5年12月3日(日)
(冬季事業)
令和6年1月27日(土) ~ 令和6年2月25日(日)
(3)提案事業の内容
期間限定カフェレストラン(高萩茶寮)の企画運営
(4)提案事業実施者からの意見
物件の評価・事業採算性
・夏季(7月〜8月)『かき氷』の商品性、シーズン訴求で例年比較的安定した集客が見込める。夏休み期間と重なるためファミリー来客も多い
・秋季(10月下旬〜11月)花貫渓谷の「紅葉まつり」への来訪も相まって比較的安定した集客が見込める
・通年営業を実施する際、上記以外の閑散期(9月、10月)売上を伸ばすために夜営業、お酒の提供など話題性に富んだ打ち出しが必要
課題
・調理業務に必要な最低限の電力が不足している
・施設、敷地内に街路灯等が少ない(施設閉館時に視野が確保できない)
・寒さの緩和
対象地の有効活用に必要な行政支援
・電力の増設
・壁面の防水対策
・調理仕込・食材保管等を行うためのスペースの各所(コンテナの設置等)
・広報
3 成果
これまで穂積家住宅で行われてきたレストランカフェ事業について、そのニーズの有無や実施にあたっての課題を抽出することができました(設備改修等については、対象施設が指定文化財という性質もあり、慎重な検討が必要となります)。
今後も、文化財保護の観点を第一に、穂積家住宅の利活用について検討し、より多くの皆様にお越しいただけるよう努めてまいります。