1 エシカル消費とは
エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。
私たち一人一人が、社会的な課題に気付き、日々の買い物を通して、その課題の解決のために、自分は何ができるのかを考えること、これがエシカル消費の第一歩です。
※「エシカル」とは英語で「倫理的な」を意味します。
2 なぜエシカル消費が必要なのか
世界は今、地球温暖化やプラスチックによる海洋汚染、野生生物の絶滅といった環境問題、貧困など様々な問題を抱えています。
生産・流通・消費の過程でだれも何も犠牲にしない、そのような社会を目指して国連は2015年「持続可能な開発目標SDGsを採択し、2030年までに国際社会が達成すべき17の目標を設定しました。
エシカル消費は、これらの目標のうち、「12 つくる責任 つかう責任」を始め、
主に「1 貧困をなくそう」、「2 飢餓をゼロに」、「13 気候変動に具体的な対策を」、「14 海の豊かさを守ろう」などのゴール達成に貢献する取組みです。
私たち消費者の一人ひとりがエシカルな視点で、例えば生産者の搾取を助長しないモノを買ったり、環境負荷の低いモノを買ったりすることは、それ自体が貧困や飢餓、気候変動などの社会的課題や環境問題の解決に貢献することができるのです。
持続可能な開発目標(SDGs)の12番目は「つくる責任 つかう責任」
2015年9月の国連総会で決められた国際的な17の目標のなかにも、貧困や飢餓、エネルギー、気候変動、平和的社会などと併せて、「持続可能な生産・消費形態の確保」が掲げられています。
エシカル消費の一例
- 地元産の食材を食べる
- 料理を作りすぎない、残さない
- 使ったものはリサイクルする
- 被災地特産品を買う
- エコ商品を選ぶ
- 障がい者支援につながる商品を選ぶ
- 認証ラベルのある商品を選ぶ
- フェアトレード商品※の購入 など
※発展途上国で作られた農作物や製品などを適正な価格で継続的に購入することで、生産者の生活を支える仕組みのことです。
3 私たちができること
モノを選ぶ、買うとき、私たちは社会や経済、環境などにすくなからず影響を与えています。
消費者一人ひとりの選択の積み重ねが、5年後、10年後、30年後の未来を、人にやさしく、地球にやさしい、住みやすい社会に変えていきます。