『上の子可愛くない症候群』

下の子が生まれ、今まで可愛かった上の子が可愛いと思えなくなってしまうことがあります。
可愛がりたいと思っていても、上の子に冷たくあたったりイライラすることが多く、保護者は自分自身に罪悪感を持ったり子育てに悩むことが多いです。

  • 「症候群」という名前が付いていますが、医学的な病気ではありません。
  • 母親だけでなく、父親も感じることがあります。
  • 『上の子可愛くない症候群』になる原因は、様々です。

『上の子可愛くない症候群』になる原因

上の子かわいくない症候群への対処を考える上で、まず原因を考えることが大切です。

考えられる原因

  • 子どもが言うことをきかない。
  • わが子への誤った期待。

例:
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、できるでしょ」
「〇歳なんだから分かるでしょ」

親の期待値は、レベルが高い場合が多いです。
実際のレベルを上回っていれば、子どもは応えられません。
そのギャップが、親のイライラにつながります。

  • 子どもと自分を同化してしまう。

例:
わが子にも自分と同じように(小さい子にやさしくする、注意されるようなことをしない)行動してほしい。

  • 子育ての協力者がいない。
    保護者のどちらか一方に負担が多くかかっている。

下の子は可愛いと思えるのに、どうして上の子は思えないの?

「小さい子が可愛い」「小さい子を守りたい」というのは、シンプルな感情。

なぜ小さい子が可愛いと感じるの?
・・・それは、「ベビーシェマ」が関係しているといわれます。

ベビーシェマ

幼い子特有の顔かたちの特徴。
頭が大きく、目鼻口が顔の低い位置にある、ほっぺがぷっくり、手足が短く体型もぷっくり。

大人は、こうした特徴を備えた幼児を見ると、「可愛い」と感じます。
これは、本能的なもので、無力な存在の幼児が保護されやすくなるために、大人がその子を愛おしむ感情を誘発するようにできています。男の子

本能が関係していたとしても、親は可愛がりたくても可愛がれない罪悪感や辛い感情でいっぱいです。
一度「かわいくない」と思ってしまうと、その子の言動の全てが“気に入らない”と感じてしまうことは多いです。

『上の子可愛くない症候群』への対応方法

(1) 子どもへの期待値を修正する

  • 「兄だからできる」「姉だから分かる」は親だけの感覚であることを確認する。
  • 兄や姉だが、まだまだ子ども。たくさん甘えたい、遊びたい、わがままを言いたい年ごろという認識を確認する。

(2) 上の子の気に入らない(イライラする)ところには目をつぶり、いい所に注目する。

  • 危険な行為(相手を傷つけたり、その恐れがある)以外の上の子のイライラする言動はスルー(見て見ぬふり)する。
  • 見て見ぬふりをする間はママやパパも我慢の時ですが、「いい所」が出るのをグッと待ち、いい所が出たらすかさず褒める。
  • 「いい所」は、日常の中で当たり前にできている行動にする。
    「いい所」のレベルを上げないことがポイント!

    例)
    「おはよう」と言えた。
    ゴミを捨てられた。
    ご飯を全部食べた。
    着替えができた。
    「はい」と返事ができた。等

男の子1

子どもは‟注目”されるのが大好き

大人は、「よくない行動」に注目し、「よい行動」を見逃しがちです。
子どもの「よい行動」を増やすためには、大人が子どもの「よい行動」に注目してあげるのが一番です。
子どもは褒められることが嬉しくてまた良い行動をとろうとします。
同時に認められていると感じることができ、子どもの自尊心も育むことができます。注目

※注目されるのが好きな子どもにとって、「よくない行動」への注目は、その行動を増やしてしまうこともあります。

(3) その他

  • 時には家事の手を抜く。子育て中に時間的な圧迫が多すぎると、気持ちに余裕がなくなってしまいます。
  • 上の子との関係を家族や子育て支援センターの相談員、保育園の先生等に相談する。
  • 上の子との時間をつくる。
    下の子を見てくれる人がいる時は、上の子と一緒に遊ぶ。
    上の子が好きなおやつを一緒に食べる。

親子イラスト

人の感情は、直接コントロールするのは難しいものです。
「好きになろう!」と感情を無理に抑え込むと、自分がつらくなってしまいます。
気持ちを変えようと焦らず、「このくらいならできるかも」と思える行動から試してみましょう。

子育ての悩み・不安への相談窓口

来所・電話・メールで相談を受け付けています。
「話をきいてほしい」という内容でもかまいません。
お待ちしております。

子育て支援課(子育て世代包括支援センター)

高萩市役所1階

電話番号:0293-23-2129
(平日 8時30分~17時15分)

はぎハピメール相談

健康づくり課(子育て世代包括支援センター)

高萩市総合福祉センター1階

電話番号:0293-24-2121
(平日 8時30分~17時15分)

高萩市ファミリー・サポート・センター

『子育ての支援を行いたい方(協力会員)』が『子育ての支援を受けたい方(利用者)』をサポートする取り組み。

こんな時にご利用できます

  • 買い物、育児疲れやリフレッシュしたい時など。
  • 産前・産後や保護者の通院等で、一時的に家事や子どものお世話ができない時。
  • 仕事等で、児童クラブや保育施設、塾等の送り迎えができない時。

ファミサポを利用されているお母さんたちは、萩っ子つどいの広場(総合福祉センター2階)でお子さんをサポーターさんに見てもらっている方が多いです。

利用について

  • 利用日・・・月曜日~金曜日(土日祝祭日、12月28日から1月4日を除く)
  • 時間・・・・午前7時~午後7時まで
  • 利用料・・・600円(1時間)

協力会員(子育ての支援を行いたい方)

  • 高萩市に居住する方で、心身共に健康で20歳以上の方。

利用者(子育ての手助けをしてほしい方)

  • 高萩市に居住する方。
  • 概ね生後6か月から小学校6年生までのお子さんを養育されている方。

※利用には、事前の申込書による登録が必要です。(入会金・年会費不要)

申込・問合せ

社会福祉法人 社会福祉協議会
ファミリー・サポート・センター

高萩市総合福祉センター内

電話番号:0293-23-8341

このページの内容に関するお問い合わせ先

子育て支援課

〒318-8511 茨城県高萩市本町1-100-1 高萩市役所 1階

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ファクス番号:0293-23-5151

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  • 【ID】P-6068
  • 【更新日】2024年8月14日
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