ため池ハザードマップとは・・・
全国のため池の多くは老朽化が進行し、近年、局地的な大雨や大規模な地震の発生などにより、ため池の被害が各地で発生しています。
また、過疎化・高齢化が進行し、ため池の適切な管理や緊急時の情報伝達が的確に実施されないことが懸念されます。
このため、ため池が決壊する恐れのある場合または決壊した場合に迅速かつ安全に避難するための参考資料として「ため池ハザードマップ」(自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したもの)を作成する必要があります。
ため池ハザードマップの効用
関係者が日頃から災害発生に関する情報を共有し、災害発生時には迅速かつ的確な避難を行うことが可能となるとともに、地域住民の日頃の防災・減災意識が醸成されます。
地域の防災計画の見直しや防災施設整備などの対策の検討にも有効です。
宮後ため池の諸元
ため池名 |
宮後ため池 |
総貯水量(立方メートル) |
48,000 |
堤高(メートル) |
12.0 |
ため池被害想定について
宮後ため池が決壊した場合の被害想定を行うための条件
- 宮後ため池に総貯水量48,000立方メートルの水が溜まっている状態を想定します。
- 決壊する場所(破堤点)は、数か所設定し、最も被害が大きくなる破堤点を選びます。
- 計算メッシュは5メートルとしています
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以上の条件から、
- 浸水が想定される範囲と浸水深
- 水の到達時間
- 歩行困難度
を計算しました。
宮後ため池の現状と今後について
宮後ため池は、常時取水口を開放し、水を貯めないように管理しています。
また、現在は農業用ため池として利用されていないことから、今後、ため池を廃止する方向で検討してまいります。