ご報告に入ります前に、議員各位には、日頃より市政の進展にご尽力いただいておりますことに対し、心から感謝を申し上げます。
初めに、4月20日午後4時52分に発生いたしました三陸沖を震源とするモーメントマグニチュード7.7の地震に伴う対応等について申し上げます。
茨城沿岸におきましては、津波注意報の発表はございませんでしたが、20日午後7時30分の「北海道・三陸沖後発地震注意情報」の発表を受け、市の公式ホームページ及びSNSにおいて後発地震に備えた注意喚起を行ったところであります。
翌21日には、学校や自主防災組織等へ注意喚起や避難所開設準備等の協力依頼を行うとともに、避難所における備蓄品の確認や発電機の運転確認を行ったところであります。
翌週の27日午後5時をもって、特別な注意の呼びかけ期間は終了となりましたが、引き続き、日頃からの地震や津波に対する備えについて周知を図ってまいります。
また、4月22日に岩手県大槌(おおつち)町で発生した林野火災に対し、消防庁長官より緊急消防援助隊茨城県大隊へ出動の指示がありました。
これを受け、本市消防本部から茨城県大隊第3次派遣隊として、「水槽付き消防ポンプ自動車1台」と「隊員4名」を派遣し、4月30日から5月2日までの3日間、被害の拡大防止及び一刻も早い収束に向けて活動を実施いたしました。
被災者の皆様に対しまして、心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧、復興を願っております。
それでは、令和8年第2回高萩市議会定例会の開会にあたり、施政の経過と現況について、第6次総合計画に掲げた6つの基本政策ごとに、ご報告申し上げます。
初めに、安心を支える『保健・医療・福祉』についてであります。
(予防接種事業)
予防接種事業につきましては、乳児の重い肺炎などの疾病を予防するため、本年4月から定期接種に位置づけられた妊婦を対象として行うRSウイルスワクチン接種を開始し、4月末現在で11名が接種いたしました。
引き続き、多賀医師会及び各医療機関のご協力を頂きながら円滑に進めてまいります。
(子育て支援)
子育て支援につきましては、子どもたちが自信をもって就学できるよう、子どもの特性を早期に確認し、それぞれの特性に応じた適切な支援や、生活習慣・育児相談などを行うための5歳児健診を5月から開始いたしました。
また、物価高騰による保護者の負担軽減を図るため、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、教育・保育施設におきまして、副食費の支援を実施いたしました。
たかはぎ認定こども園につきましては、4月から「こども誰でも通園制度」を開始いたしました。
引き続き、本市の子育て環境の実情に即した教育や保育の提供を行うとともに、地域の子ども・子育て支援を総合的に推進してまいります。
(高齢者福祉)
高齢者の介護予防につきましては、シルバーリハビリ体操指導士が中心となり実施している介護予防運動教室「シルバーリハビリ体操教室」を、4月から市内16会場、18教室で開催しているところです。運動にあわせ、口腔機能や栄養に関するフレイル予防の健康教育を実施いたしました。
また、6月4日からは、大変好評を得ている水中介護予防教室「らくらく水中ウォーキング」を開始したところです。
引き続き、高齢者が元気でいきいきと活動できるよう、介護予防の推進を図ってまいります。
(国民健康保険・後期高齢者医療保険)
国民健康保険事業及び後期高齢者医療保険事業につきましては、人間ドック健診費用の補助の申込受付を5月7日から15日まで行いました。
今後も疾病の早期発見・早期治療による医療費抑制に努めるとともに、被保険者の皆様の健康に対する意識の高揚と健康の保持増進を図ってまいります。
次に、たくましさを育む『教育・文化』についてであります。
(教育関係)
教育環境の整備につきましては、国のGIGAスクール 構想に基づくICT教育用タブレット端末等購入の仮契約を5月13日に締結するとともに、教材ソフトウェアの更新に係る環境構築業務委託についても同日に締結いたしました。
なお、これら本契約の締結に関する議案を今定例会にご提案いたしております。
教育ICT環境の充実と機器の効果的な活用を通して、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に推進してまいります。これにより、一人ひとりの進度に応じた指導と、個性を伸ばす学習の両立に取り組んでまいります。
学校教育につきましては、学校訪問指導や教員研修、体験学習等を通して、児童生徒の確かな学力の定着、豊かな心の育成、教員の授業力向上に努めております。
開かれた学校運営につきましては、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるため、学校運営協議会、地域学校協働本部、はぎッズ応援隊と連携しながら、コミュニティ・スクールの取組を一層充実させ「地域とともにある学校づくり」を推進してまいります。
学校給食につきましては、国の「学校給食費の抜本的な負担軽減」により、市独自の支援策と合わせ、本年度から小学校給食費の無償化を開始いたしました。
また、昨年度から実施している中学校給食費の無償化についても市独自の施策として継続していることから、本市の小中学校の給食費は完全無償化となったところであります。
引き続き、保護者の負担を生じさせることなく、質の高い給食を提供し、安心して子どもを育てられる環境づくりを推進してまいります。
中学校休日部活動につきましては、令和9年度からの完全実施に向け、これまでの取組を踏まえ段階的な地域展開を着実に推進してまいります。
(生涯学習)
公民館活動につきましては、5月から本年度の講座を開講し、利用者からも人気の高い「常陸国風土記の世界」や「健康マージャン講座」など、前期14講座には、216名の 市民が受講予定となっております。今後も市民同士が相互に学び合い交流や繋がりが生まれ広がっていくよう、時代の ニーズに応じた特色ある生涯学習機会の提供に取り組んでまいります。
(スポーツ振興・普及)
スポーツ振興につきましては、本市とフレンドリータウン協定を締結しておりますBCリーグ「茨城アストロプラネッツ」が、4月29日に「高萩市DAY」として、高萩市在住・在学・在勤の方々を無料招待し、千葉スカイセイラーズとの公式戦を開催いたしました。
第79回珂北高等学校野球大会につきましては、6月1日から20チームが参加し、高萩市民球場において連日熱戦を繰り広げております。
高浜スポーツ広場グラウンド整備事業につきましては、付帯設備整備工事(駐車場整備及び防球ネット設置)を4月14日に、照明改修工事を5月20日にそれぞれ契約を締結し、完成に向けて工事を進めているところであります。
(市民文化)
令和3年度から8か年計画で実施しております、長久保赤水関係資料修理事業につきましては、4月17日に今年度修理予定の掛け軸等4点を修理受託業者へ引渡しいたしました。
今後は、損傷の状況を調査し、修理方針等について文化庁と協議しながら修理を進めてまいります。
次に、元気を引き出す『経済・産業』についてであります。
(農林業)
水田農業対策につきましては、令和8年産米の農業者への生産数量目標が前年比4%増の57.8%と設定されたところであります。米の需給と価格の安定を図るため、支援制度である経営所得安定対策の取組みを継続し、各農家からの営農計画書に基づき各種交付金の申請手続を開始したところであります。
農業用施設整備事業につきましては、大字高萩西原地区の水路改修工事発注に向けて、準備を進めているところであります。
林業振興につきましては、森林管理の適正化を推進するため、森林環境譲与税を活用して森林の境界を調査する「森林境界明確化業務委託」の実施に向けて準備を進めております。
森林公園の環境整備につきましては、公園利用者の利便性向上を図るため、屋外トイレの整備に係る実施設計業務委託契約を5月21日に締結したところであります。
鳥獣被害対策につきましては、電気柵設置の支援である「高萩市鳥獣被害防止施設整備補助金」の募集を4月から開始するとともに、高萩市鳥獣被害対策実施隊による捕獲活動を 実施しているところであります。
地籍調査事業につきましては、大字中戸川地内、米平集落周辺0.40㎢を中戸川[IV]地区として調査を開始したところであります。
(商工業)
雇用対策につきましては、高萩市、北茨城市、高萩市商工会、北茨城市商工会及び茨城労働局(ハローワーク高萩)で構成する雇用対策協定運営協議会を4月8日に開催し、求職者の就職促進と地元企業の人材確保を促進するための雇用対策について協議いたしました。
また、高校生が職業観を養う機会の創出を図るため、ハローワーク高萩管内の県立高校(3校)を対象として、参加企業17社による職業体験ガイダンスバスツアーを4月9日に開催いたしました。
(観光)
観光の振興につきましては、春の恒例イベントである「高萩桜まつり」を、4月1日から12日までさくら宇宙公園において開催いたしました。
4月11日、12日には、関係団体や事業者との連携に より、ドッグ&フードフェスやバブルイリュージョンなどの催しを実施するとともに、来場者の回遊性向上や滞在時間の延長を図るため、さくらのライトアップや休憩スペースの充実に努めました。まつり期間中は、約18,000人の方にご来場いただき、春の季節と各種イベントを楽しむ多くの来場者で賑わいました。
次に、快適を見守る『生活環境』についてであります。
(地球温暖化対策)
地球温暖化対策につきましては、身近な取組の一つとして、5月7日から市民にアサガオ等つる性植物の種を無料で配布し緑のカーテン設置を呼び掛けております。併せて、「もらワンちゃん緑のカーテンコンテスト」への参加者を9月末まで募集しており、多くの皆様にご参加をいただけるよう準備を進めているところであります。
また、今定例会では、国のエネルギー構造高度化・転換理解促進事業に採択されたことから、公共施設への再生可能エネルギーの導入可能性調査等の経費をご提案いたしております。
(狂犬病予防)
狂犬病予防対策につきましては、4月の第2・第3土曜日・日曜日の4日間にわたり、茨城県獣医師会のご協力のもと、市内延べ32か所において集合注射を実施いたしました。
(交通安全)
交通安全対策につきましては、4月6日から15日まで 展開されました春の全国交通安全運動に先立ち、4月3日に安良川南交差点において、高萩警察署をはじめ、各種関係団体及び関係機関約100人が参加の下、街頭キャンペーンを実施いたしました。キャンペーンでは、自動車や自転車運転者に対し、交通ルールの遵守や安全運転意識の向上などについて、協力を呼び掛けました。
また、高萩地区交通安全協会や高萩市民間交通指導員と 連携を図り、通学路における立哨指導や巡回活動を通じ、新入生を含めた児童・生徒の安全確保に努めたところであります。
引き続き、関係団体の皆様とともに、交通安全思想の普及・浸透に取り組んでまいります。
(消防)
住宅用火災警報器につきましては、4月に実施した設置状況調査の結果、設置率が前年比1.5%増の77.5%となりました。今後も市民への広報活動やイベント等を通じて引き続き啓発活動を行い、設置率向上に努めてまいります。
救急自動車の更新につきましては、5月21日に救急自動車購入及び救急資器材購入の仮契約をそれぞれ締結し、本契約の締結に関する議案を今定例会にご提案いたしております。携帯型モニタリング機能付き除細動器及び緊急走行時に車両の揺れを制御する防振架台など、最新の医療機器を備えた車両及び資器材を取得し、安定した救急救命体制の維持と市民の安全安心を図ってまいります。
消防団第16分団(若栗)の小型ポンプ積載車の更新につきましては、5月21日に契約を締結し、年度内の納車に向け調整を進めているところであります。
(空家等対策)
空家対策につきましては、老朽化した空家や危険な空家の除却を促進するため、空き家解体支援事業費補助金を新たに創設し、5月20日から申請の受付を開始したところであります。
(防災・減災対策)
自主防災につきましては、5月22日に「高萩市自主防災組織連絡協議会」を開催し、各地区の自主防災組織の代表者等の参加をいただきました。協議会では、各組織の活動報告や、昨年度策定した高萩市原子力災害広域避難計画等、市が実施している防災関係施策の説明を行うとともに、防災士養成講座への参加を呼び掛けたところであります。
(防犯)
防犯対策につきましては、高萩地区防犯協会、高萩警察署及び関係団体と連携し、4月16日にベイシア高萩モール店で「春の地域安全キャンペーン」を実施しました。
引き続き、防犯意識の高揚に努め、犯罪のない地域社会の実現を目指してまいります。
次に、便利さを生み出す『社会基盤』についてであります。
(中心市街地)
中心市街地活性化施策につきましては、昨年8月に策定しました「高萩駅周辺地区再整備基本構想」の実現に向け、 駅前ロータリーや跨線橋など高萩駅西口駅前広場全体の整備に着手するための基本計画策定を進めております。今後も、市民の皆様をはじめ駅前商店会の方々との合意形成を図りながら進めてまいります。
(道路・河川関係)
交通安全施設整備事業につきましては、通学路合同点検プログラムに基づき、松岡中学校南側の市道1041号線及び高萩市給食センターから東小学校までの市道1408号線、市道1318号線の歩道整備工事を進めているところであります。
都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線につきましては、市道1132号線との接続工事を進めているところであり、本年夏頃の 部分供用を目指しております。
橋梁につきましては、橋梁長寿命化修繕計画に基づき、常磐自動車道に架かる上手綱橋の橋梁補修工事の発注に向けて準備を進めているところであります。
河川につきましては、準用河川の草刈りや浚渫の発注に向けて準備を進めているところであります。
(公共交通)
公共交通施策につきましては、高萩市地域公共交通計画の改訂に合わせ、昨今の物価高騰や、運転士不足の影響を受ける中、効率的かつ持続可能な公共交通体系の構築を図るため、国土交通省の補助事業を活用し、エリア一括協定運行事業の導入調査に向け、現在、委託事業者の選定等を進めているところであります。
「MyRideのるる」のほか、定時定路線バスやデマンド型乗合タクシーなどそれぞれが持つ特徴を活かし、交通事業者と連携しながら、将来に向け持続可能な公共交通ネットワークの構築を図ってまいります。
(情報・通信)
情報化施策につきましては、「高萩市DX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画」に基づき、各種行政手続などにおけるデジタル化の推進など、デジタル技術を活用した市民の利便性の向上や、業務効率化を図り、行政サービスの更なる向上に努めてまいります。
(水道関係)
水道事業につきましては、高萩市水道ビジョンに基づき、秋山地内の老朽化した管路の更新工事の発注準備を進めているところであります。
工業用水道事業につきましては、下手綱地内における工業用水道配水管布設替工事の発注に向け準備を進めているところであります。
次に、底力を高める『地域経営』についてであります。
(市政経営)
行財政の健全化につきましては、「第5次高萩市行財政健全化計画」に基づき、これまでの取組を継承しながら時代の要請に沿った新たな項目も設定し、引き続き行財政健全化に取り組んでまいります。
物価高騰対策につきましては、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、全市民を対象に一人当たり1万円相当分のギフト券を配布する「たかはぎ生活応援事業」について、今月中に発送が開始できるよう準備を進めております。市民一人ひとりが生活の中で効果を実感できるよう支援してまいります。
公共施設等の整備・利活用につきましては、昨年8月に策定いたしました「高萩市公共施設等管理計画再改訂版」により、施設の機能は減らすことなく集約を進めることで利便性の向上や機能の充実を図ることを目指し、限られた財源の中で人口規模に合わせた施設の適正規模・適正配置を進めてまいります。
(市民協働)
高萩まちづくり支援金につきましては、多くの団体の申請を促すことを目的に、補助要項を改正し募集を行ったところ15団体から申請があり、そのうち12団体の事業を採択いたしました。
引き続き、本市のまちづくり団体の支援を行い、自主的・自発的な活動を促すことで、賑わい創出や地域の活性化を図ってまいります。
また、地域コミュニティ活動支援につきましては、これまでのモデル地区の支援から、新たなコミュニティ支援として全地区を対象とした「地域活動推進支援補助金」を創出したことから、5月29日の常設委員会総会において、説明をさせていただいたところであります。
引き続き、地域コミュニティ活動の活性化を推進してまいります。
(移住・定住)
移住・定住支援策につきましては、若者・子育て世代の 住環境を最大で25万円支援してきた「たかはぎ住マイル支援補助金」から、移住者に対する加算額を5万円から20万円に増額するなど移住者に特化した、最大で50万円を支援する「マイホーム取得応援補助金」を新たに創設し、申請受付を5月7日から開始したところであります。
以上、主な施政の経過と現況について申し上げましたが、行政運営につきましては、引き続き効率的かつ効果的な事務事業の執行に努めてまいる所存であります。
議員各位には、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、施政経過報告といたします。

