令和7年12月施政経過

  ご報告に入ります前に、議員各位には日頃より市政の進展にご尽力いただいておりますことに対し、心から感謝を申し上げます。

  それでは、令和7年第4回高萩市議会定例会の開会にあたり、施政の経過と現況について、第6次総合計画に掲げた6つの基本政策ごとに、ご報告申し上げます。

 

  初めに、安心を支える『保健・医療・福祉』についてであります。

 

(健康増進)

  総合福祉センターまつりにつきましては、10月4日、5日の2日間にわたり、総合福祉センター及びリーベロたかはぎにおいて開催し、延べ約2,700人の方々にご来場いただきました。昨年より多くの団体に参加、ご協力をいただき、公民館クラブの作品展示やステージ発表のほか、健康ブースやフレイル測定会、育児相談、声楽講座発表会、在宅医療の現場を描いた映画の上映会など、多彩な催しが行われました。
  幅広い世代の皆様が交流を深めるとともに、健康への意識向上が図られました。

 

(子育て支援)

  子育て支援につきましては、11月の児童虐待防止月間に合わせ、要保護児童対策地域協議会を始めとする関係団体が、市内ショッピングモールや産業祭において啓発運動を行い、児童虐待の防止に努めました。
  また、命の大切さや思春期の心と体の変化を学ぶため、5月から10月にかけて、市内小・中学校及び高等学校において、出前授業「いのちの教育」を実施いたしました。
  なお、抱っこ体験で使用した赤ちゃん人形につきましては、本市と包括連携協定を締結している明治安田生命保険相互会社からのご支援により更新いたしました。
  11月18日には、生活協同組合パルシステム茨城栃木と「子育て支援の推進に係る連携に関する合意書」を締結いたしました。赤ちゃんが生まれたご家庭を対象に、子育てに役立つ商品の詰め合わせプレゼントや、子育て情報の提供などについて、連携・協働して取り組んでまいります。

 

(高齢者福祉)

  認知症普及啓発事業につきましては、9月20日に文化会館において、認知症に関するボランティア「チームオレンジ」による活動報告および認知症の父親を抱える家族を描いた映画の上映会を開催し、約380人にご来場いただきました。
  介護予防事業につきましては、総合福祉センター、松岡地区公民館、向洋台集会所の3か所において「フレイル測定会」を実施し、合計117人にご参加いただきました。フレイル測定会は、体力測定などの結果について、リハビリ専門職や栄養士、歯科衛生士のアドバイスを受けられるため、それらを記録できる「フレイル予防手帳」を新たに作成し、高齢者の方々に配布いたしました。

 

  次に、たくましさを育む『教育・文化』についてであります。

 

(教育関係)

  学校教育につきましては、7月から10月にかけて、小・中学校全7校の訪問指導を実施し、学校経営や授業に対する具体的な指導・助言を通して、児童生徒の確かな学力の定着と教員の授業改善に努めました。
  また、小・中学校若手教員の授業力向上を図るため、研究授業と研究協議会を小・中学校合わせて15回実施いたしました。
  さらに、11月26日には茨城大学附属小学校から講師を招き、高萩市教科等指導員による学習指導法研修会を実施し、教員の授業力向上を図りました。

(生涯学習)

  文化会館事業につきましては、10月16日に認定こども園・保育園児を対象としたぬいぐるみミュージカル「ジャックと豆の木」の観劇会を開催し、高萩市内6園、北茨城市4園から約370名の参加がありました。
  園児たちは、観劇中に会場全体でジャックの冒険を応援したり、手拍子で盛り上げたりすることで、豊かな想像力を育みました。
  「高萩市文化祭」につきましては、10月31日から11月3日の4日間にわたり、文化会館及びリーベロたかはぎにおいて開催し、市内の高校生や芸術文化愛好者など幅広い世代の方々による作品展示やステージ発表が行われました。
  また、11月2日には「図書館まつり」を開催し、大人から子供まで多くの参加者で賑わいました。
  第50回高萩市民音楽祭につきましては、11月23日に文化会館において開催し、市内の認定こども園や中学校吹奏楽部、市内で活動する文化団体が発表を行いました。
  また、高萩市民吹奏楽団と中学校吹奏楽部の協奏により、来場者一同が「高萩市民の歌」を合唱し、節目となる第50回開催を祝いました。
  「親子デイキャンプ」につきましては、11月22日に大和の森高萩スカウトフィールドにおいて開催いたしました。小さいお子様でも楽しめる内容の野外炊事や自然に親しむゲームなどの活動を通し、親子の絆を深めると共に、参加者の交流を図りました。

 

(スポーツ振興)

  スポーツ振興につきましては、本市とバレーボールのSVリーグ「Astemo(アステモ)リヴァーレ」において、9月19日に「フレンドリータウン協定」を締結いたしました。
  資源の有効活用や相互の連携・協力により、スポーツを通じた地域振興、青少年の健全育成、市民の健康増進、豊かな社会生活の実現に取り組んでまいります。
  体力つくり市民歩く会につきましては、10月13日に開催し、約100名の市民が参加いたしました。今回は、新たなコースとして県北6市町にまたがる「常陸国ロングトレイルコース」の一部を歩く会のコースに組み入れ、参加者には海岸線の景色と潮風を楽しみながら、体力増進を図っていただきました。

 

(友好都市交流)

  友好都市交流事業につきましては、11月2日に「飯能まつり観光物産市場」において高萩市のブースを出展し、たかはぎブランド推奨品などの販売やPRを行ってまいりました。
  また、11月16日には、飯能市友好都市交流委員会をはじめ飯能市民15名が高萩市産業祭を満喫し、友好都市の交流を深めました。

 

  次に、元気を引き出す『経済・産業』についてであります。

 

(農林業)

  水田農業対策につきましては、国の経営所得安定対策に基づく現地調査等の結果、11月末現在における主食用米の作付面積は、昨年度と比較し26.3ha増の279.0haであり、需給調整による生産数量目標に相当する作付率の上限53.8%に対して44.6%となり、米の需給調整を達成いたしました。
  有害鳥獣対策につきましては、11月末現在のイノシシ捕獲頭数は47頭で、前年同時期の71頭と比較いたしますと約35%減少いたしました。
  また、「高萩市鳥獣被害防止施設整備補助金」につきましては、農作物被害防止のための電気柵設置に対して支援するもので、11月末現在で7件の交付となっております。
  林業振興につきましては、民有林などの効果的かつ安定的な林業経営を図るため、10月17日に森林所有者意向調査の業務委託契約を締結し、調査を開始いたしました。
  農業用施設整備事業につきましては、11月13日に大字高萩西原地区の水路改修工事請負契約を締結し、工事に着手したところであります。
  地籍調査事業につきましては、引き続き大字中戸川[3]地区の現地調査を実施しております。

 

(商工業)

  「第44回高萩市産業祭」につきましては、市内企業や農業関係者、飲食店事業者など71団体に出店いただき、11月16日に開催いたしました。
  会場では、市内特産物などの展示即売や飲食ブース、ステージイベント、体験コーナー、キッチンカーなど多彩な企画により、多くの来場者に楽しんでいただくと共に、市特産品を堪能していただきました。
  地域経済の活性化につきましては、10月22日に「たかはぎブランド推奨品審査会」を開催いたしました。たかはぎブランド推奨品は、地場産業の発展と地域の活性化につながる市内の優良で誇れる商品が推奨品として認定される制度で、今回の審査会においては、新たに5事業者13品を認定いたしました。
  また、同日に「高萩市創業プランコンテスト審査会」を開催し、市内における多様な産業振興と雇用創出、地域活性化につながる事業として、優秀プラン1件を採択いたしました。
  雇用対策につきましては、11月6日に総合福祉センターにおいて、雇用対策運営協議会事業による「地元で働こう就職面接会」を開催し、地域での雇用を求める企業21社と、地元就職を希望する求職者78人にご来場いただきました。
  今後も地域の雇用促進と人材定着に向けた取り組みを継続してまいります。

 

(観光関係)

  観光事業につきましては、11月1日から11月30日まで、花貫渓谷において「紅葉まつり」を開催いたしました。
  例年好評をいただいている汐見滝吊り橋などのライトアップやJR高萩駅とまつり会場をつなぐシャトルバス運行に加え、来場者の周遊観光や滞在時間の伸長、地域経済の循環などにつなげるため、昨年に引き続き、市内飲食店や土産店で使用できるクーポン券の配布を実施いたしました。
  さらに、今年度は、インバウンド観光の誘客促進やサービス充実による満足度を高める取り組みとして、SNSを活用した外国人インフルエンサーによる情報発信、多言語表記による案内チラシ配布、野外映画上映会、和装体験や和傘による装飾の充実などを取り入れ、入込客数は約51,100人でありました。

 

  次に、快適を見守る『生活環境』についてであります。

 

(地球温暖化対策)

  地球温暖化対策につきましては、11月17日に「もらワンちゃん緑のカーテンコンテスト」の表彰式を実施し、応募者12名のうち入賞者3名に賞状及び記念品を贈呈いたしました。
  引き続き、気軽にできる地球温暖化対策として緑のカーテンの設置を推進してまいります。

 

(空家対策)

  空家対策につきましては、4月より進めてきた空家等実態調査が完了し、調査の結果、市内の空家は599件となり、令和2年の前回調査結果と比較すると、246件、約70%の増加でありました。今後は、空家等対策協議会において、調査結果を基に空家等の対策を協議し、令和8年度から5年間を計画期間とした空家等対策計画を策定してまいります。

 

(交通安全・防犯)

  交通安全対策につきましては、9月21日から30日までの秋の全国交通安全運動期間において、各種関係団体等と連携し、通学路の立哨や夕暮れ時における国道6号拠点立哨を実施いたしました。
  また、9月22日には、安良川南交差点において、関係団体約80人が参加の下、交通安全キャンペーンを実施し、ドライバーや歩行者に対し、広く交通安全意識の高揚を呼び掛けました。
  防犯意識の啓発につきましては、10月11日から20日までの全国地域安全運動期間に合わせ、10月17日に市内大型スーパーにおいて、高萩警察署を始め、市内の防犯関係団体12団体、約50人が参加の下、合同で街頭キャンペーンを実施いたしました。引き続き、市民の防犯意識の高揚を図り、高萩警察署や防犯協会等と連携しながら、ニセ電話詐欺等の被害防止に取り組んでまいります。

 

(防災・減災対策)

  防災・減災対策につきましては、防災教育といたしまして、9月29日に秋山小学校の4年生、10月10日に高萩高等学校の全校生徒を対象に、今年7月に発生したカムチャツカ半島付近の地震による津波警報への対応を交えた防災講話を実施いたしました。災害発生時に取るべき行動や、基礎的な防災について学んでいただき、防災意識の高揚に努めました。
  「高萩市防災アプリ」の普及啓発につきましては、高萩市産業祭の会場内において、職員による防災アプリの操作方法説明やダウンロード支援等を行い、活用促進に努めました。
  また、新たな災害協定といたしましては、10月7日に栃木県矢板市と「災害時における相互応援に関する協定」を締結いたしました。災害時に応急対応や復旧対策の応援をいただくことで、更なる迅速な災害対応が図れるものと考えております。

 

(消防)

  火災予防につきましては、秋季全国火災予防運動として、11月7日に、DAIKEN株式会社高萩工場の照山優花(てるやまゆうか)さんを一日消防長に任命し、火災予防の啓発活動を行い、市民の皆様や事業所等への火災予防意識の高揚を図り、関係団体との連携強化に努めました。
  消防団につきましては、9月28日に開催された第76回茨城県消防ポンプ操法競技大会県北地区大会において、ポンプ車の部に本町地区第1分団、小型ポンプの部に上君田地区第17分団が出場いたしました。団員一丸となって大会に臨み、消防技術の向上や士気の高揚を図りました。

 

  次に、便利さを生み出す『社会基盤』についてであります。

 

(道路関係)

  交通安全整備事業につきましては、通学路合同点検プログラムに基づき、高萩市給食センターから東小学校までの市道1408号線及び市道1318号線における歩道整備について、引き続き工事を進めているところであります。
  観光周遊ルートの整備につきましては、高萩カントリー東側の市道213号線道路舗装工事及び大字中戸川地区の市道104号線待避所設置工事について、年度内完成に向けて工事を進めているところであります。
  都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線につきましては、早期完成に向けて事業を進めております。

 

 

(水道関係)

  水道事業につきましては、第一浄水場の薬品注入設備更新工事を引き続き進めているところであります。
  工業用水道事業につきましては、11月10日に本町地内における工業用水道配水管布設替工事請負契約を締結し、年度内の完成に向けて工事を進めてまいります。

 

  次に、底力を高める『地域経営』についてであります。

 

(市政経営)

  第6次高萩市総合計画後期基本計画および第3期高萩市創生総合戦略の策定につきましては、様々な世代の方との意見交換や市民アンケートの調査結果などを踏まえ、計画素案をとりまとめました。今後、高萩市総合計画審議会において計画素案を審議いただき、広くご意見等を頂きながら、策定に向けて引き続き作業を進めてまいります。
  物価高騰対策につきましては、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、全市民を対象にお米券を配布する「たかはぎ生活応援事業」を実施しております。
  なお、市民へのお米券の配布は、12月1日より順次、発送を開始しております。
  公共施設等の整備・利活用につきましては、令和5年度に策定した「高萩市PPP・PFI手法導入優先的検討規定」に基づき、義務教育学校整備やグリーンタウンてつな粗造成地などの利活用方策について、内閣府の制度による運用支援を受けながら検討しているところです。
  引き続き、限られた財源の中で、人口規模に合わせた施設の適正規模・適正配置を進めてまいります。
  旧中央公民館解体工事につきましては、建物本体、土間基礎部分の解体まで完了しており、整地工事までを含め年度内の完了へ向け、引き続き工事を進めてまいります。
  ふるさと納税の推進につきましては、返礼品開拓などに若者のアイデアを取り入れ、納税額の増加につなげるため、学校法人リリー文化学園専門学校文化デザイナー学院との間に「企業・団体等連携課題実施に関する協定」を締結し、学生との意見交換を行っております。
  引き続き、学生からの意見やアイデアを活かしながら魅力ある返礼品の開拓とPRの強化に努め、企業版ふるさと納税と一体的に推進し、自主財源の確保に努めてまいります。

 

(男女共同)

  男女共同参画の推進につきましては、9月20日にSNS投稿やチラシ作成のスキルアップを目的とした「CANVA(キャンバ)初級デザイン講座」を開催いたしました。
  また、10月18日には、子育てにおける夫婦のパートナーシップの在り方を考える「パパのためのパートナーシップ教室」を、10月28日には、再就職を希望する女性への支援として、ハローワーク高萩および北茨城市との共催により「子育て中の方のための再就職準備セミナー」を開催いたしました。
  第4次高萩市男女共同参画プランの策定につきましては、市民及び市内中学3年生を対象にアンケートを実施し、年度内の策定に向け、集計・分析作業を進めております。

 

(移住・定住)

  移住・定住の推進につきましては、令和5年度に法人会員とのコラボ助成事業として取り組んだ「高萩市未来構想LAB(ラボ)推進による関係人口創出事業」が優良事例として選ばれ、10月17日に公益財団法人ふるさと回帰・移住交流推進機構が主催するセミナーにおいて、関係人口創出事業の事例発表を行ってまいりました。
  引き続き、様々な事業をとおして、関係人口の拡大や若者・子育て世代の移住・定住化を推進してまいります。

 

  以上、主な施政の経過と現況について申し上げましたが、行政運営につきましては、引き続き効率的かつ効果的な事務事業の執行に努めてまいる所存であります。

  議員各位には、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、施政経過報告といたします。

このページの内容に関するお問い合わせ先

秘書広報課

〒318-8511 茨城県高萩市本町1-100-1 高萩市役所 3階

電話番号:0293-23-7320(直通)

ファクス番号:0293-24-4653

メールでお問い合わせをする

アンケート

高萩市ホームページをより良いサイトにするために、皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。
なお、この欄からのご意見・ご感想には返信できませんのでご了承ください。

Q.このページはお役に立ちましたか?
メール認証のためのメールアドレスをご入力ください。
  • 【ID】P-7929
  • 【更新日】2025年12月5日
  • 【アクセス数】
  • 印刷する