令和5年6月施政経過

 ご報告に入ります前に、議員各位には日頃より市政の進展にご尽力いただいておりますことに対し、心から感謝を申し上げます。

 

 初めに、台風第2号及びそれに伴う前線の活発化による大雨の影響により、お亡くなりになられた方のご冥福を謹んでお祈り申し上げますとともに、ご遺族並びに被災者の皆様に対しまして、心から御見舞いを申し上げます。

 次に、大規模浸水による甚大な被害が発生した取手市への支援についてであります。本市では、「災害廃棄物処理に係る連携及び協力に関する協定」に基づき、6月14日に職員2名を派遣し、災害廃棄物仮置場における業務を支援してまいります。

 

 それでは、令和5年第2回高萩市議会定例会の開会にあたり、施政の経過と現況について、第6次総合計画に掲げた6つの基本政策ごとに、ご報告申し上げます。

 

 初めに、安心を支える『保健・医療・福祉』についてであります。

 

(新型コロナウイルス感染症関係)

 新型コロナウイルス感染対策につきましては、国において本年5月8日にインフルエンザと同等な5類感染症へ移行しましたが、引き続き警戒が必要なため「高萩市新型コロナウイルス感染症対策本部」から「高萩市新型コロナウイルス感染症警戒体制本部」へ移行したところです。
 令和5年度の新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、春開始接種の対象となる、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者や基礎疾患をお持ちの方、医療従事者等の接種を5月8日から多賀医師会及び市内医療機関に引き続きご協力をいただき、段階的に開始しました。なお、接種券につきましては、前回接種日順に段階的に発送しており、6月中に送付を終える予定であります。

 

(子育て支援)

 公立児童クラブにつきましては、4月1日より、安定的な運営や支援員の質の向上を目的として、県内外で実績のある民間事業者への運営委託を開始いたしました。今後も在籍児童の安全確保、良質な保育環境の提供に努めてまいります。

 

(高齢者福祉)

 高齢者の介護予防につきましては、ボランティアであるシルバーリハビリ体操指導士が中心となって行う「元気アップ運動教室」を4月から市内16会場、18教室で開催しております。また、6月1日からは、水中介護予防教室「らくらく水中ウォーキング」も開始しております。引き続き、指導士の活動支援や養成、教室の内容の充実を図り介護予防事業を進めてまいります。

 

(国民健康保険・後期高齢者医療保険)

 国民健康保険事業及び後期高齢者医療保険事業につきましては、人間ドック健診費用の補助の申込受付を、5月9日から19日まで行いました。今後も疾病の早期発見・早期治療による医療費抑制に努めるとともに、被保険者の皆様の健康に対する意識の高揚と、健康の保持増進を図ってまいります。

 

次に、たくましさを育む『教育・文化』についてであります。

 

(教育関係)

 児童生徒に、より良い学習環境を提供するための学校適正配置計画の策定につきましては、5月26日に今年度第1回目となる高萩市立小中学校適正規模・適正配置検討委員会を開催し、学校規模適正化のための方策等について協議を行いました。
 開かれた学校運営につきましては、5月22日に第1回目となる地域学校協働本部会議を開催し、新たなボランティア体制である「はぎッズ応援隊リーダー」や「地域連携コーディネーター」、「各学校区運営協議会会長」の出席のもと、はぎッズ応援隊の活動を通した連携について協議いたしました。今後も、学校運営協議会やはぎッズ応援隊の皆様との連携を強化し、学校と地域が連携・協働できる体制を構築することで、「地域とともにある学校づくり」、「学校を核とした地域づくり」を引き続き推進してまいります。

 

(生涯学習)

 公民館活動につきましては、5月から今年度の講座を開講いたしました。引き続き、市民のニーズに応じた、より参加のしやすい講座を企画してまいります。

 

(スポーツ交流)

 第76回珂北高等学校野球大会につきましては、6月1日から8日まで、20チームの参加により、高萩市民球場で開催し、日立商業高等学校が優勝いたしました。

 

(市民文化)

 国の重要文化財に指定された長久保赤水関係資料の修理事業につきましては、4月18日に3点の資料を受託業者に引渡しをいたしました。今後も文化庁と協議し計画的に修理を行い、文化財の保存活用に努めてまいります。

 

(友好都市交流)

 友好都市交流事業につきましては、5月28日に飯能市で開催された「飯能新緑ツーデーマーチ」に4年ぶりに市民や関係者38名が参加し、新緑の飯能市を満喫し交流を深めてまいりました。また、市内中学生及び教職員18名もツーデーマーチに参加し、飯能市の中学生と友好を深めたところであります。

 

次に、元気を引き出す『経済・産業』についてであります。

 

(農林業)

 水田農業対策につきましては、令和5年産米の農業者への生産数量目標に相当する数値を、前年比0.5%減の51.4%と設定し、米の需給調整達成に向けた飼料用米等の生産拡大を図るとともに、各農家から提出された営農計画書に基づき、各種交付金の申請手続きを行っております。
 イノシシなどの有害鳥獣対策につきましては、電気柵設置の支援である、高萩市鳥獣被害防止施設整備補助金の募集を4月から開始するとともに、高萩市鳥獣被害対策実施隊による捕獲活動を実施しているところであります。
 地籍調査事業につきましては、中戸川[1(いち)]地区の現地調査を開始したところであります。

 

(観光)

 たかはぎ桜まつりにつきましては、さくら宇宙公園において4月1日から9日まで開催し、約10,300人の方々にご来場いただきました。今年は、例年よりも開花状況が早かったことから、開催期間中の来場者は昨年よりも減少いたしましたが、天候にも恵まれ春の季節を楽しむ方々で賑わったところです。
 海岸部の魅力向上及び新たな観光メニューの創出につきましては、国のブルーツーリズム推進支援事業補助の公募について、申請を行ったところ、5月15日に事業採択されました。今年度は、車中泊事業の推進を図るため、イベントの開催や車中泊スポット化に向けた検証を行う予定であり、関連経費について今定例会に補正予算をご提案しております。本事業を通して、海岸部の魅力向上や滞在化の促進に繋げるとともにアウトドアのまち高萩の認知度を高めてまいります。

 

 次に、快適を見守る『生活環境』についてであります。

 

(一般廃棄物処理施設)

 高萩・北茨城広域事務組合において、最新の技術と設備機器を備えた一般廃棄物処理施設「高北清掃センター」が4月から本稼働し、ごみの受け入れを開始いたしました。なお、施設外構等の付帯工事につきましては、8月完成に向け整備を進めております。

 

(地球温暖化対策)

 地球温暖化対策につきましては、ゼロカーボンシティ実現に向けた身近な取組として、5月22日からアサガオ等つる性植物の種の無料配布を行い「緑のカーテン」設置を呼び掛けております。また、「もらワンちゃん緑のカーテンコンテスト」の参加者を9月末まで募集しております。多くの市民の皆様のご参加をお願いいたします。

 

(狂犬病予防)

 狂犬病予防対策につきましては、4月の土曜日・日曜日の4日間、茨城県獣医師会のご協力のもと、市内35か所において集合注射を実施したところでございます。

 

(交通安全)

 交通安全対策につきましては、4月6日から15日までを新入学期における交通安全活動として、5月11日から20日までを春の全国交通安全運動として、各種関係団体及び関係機関の協力を得て、各小学校区の通学路及び交差点等において立哨指導や街頭キャンペーンを実施し、交通安全運動への協力を呼び掛けました。
 また、新入学児童を対象とした交通安全教室を市内小学校で実施し、児童に基本的なルールやマナーを身に付けさせるなど、交通事故防止に努めております。
 なお、高齢者の事故防止対策として実施しております高齢者運転免許自主返納支援事業につきましては、市報5月号及び未利用者への案内により、タクシーチケットの利用を呼びかけました。引き続き、免許返納がしやすい環境整備に取り組んでまいります。

 

(消防)

 住宅用火災警報器につきましては、4月に実施した設置状況調査において設置率が74.2%であり、昨年と比較しますと7.5ポイント上昇いたしました。今後も市民への広報活動やイベント等での啓発活動を更に強化し、設置率向上に努め、防火意識の高揚を図ってまいります。
 救助工作車の更新につきましては、最新の救助資機材を搭載した救助工作車の取得に関する議案を、今定例会にご提案しております。

 

(防災)

 自主防災につきましては、5月16日に「高萩市自主防災組織連絡協議会」を開催し、22団体22名の参加をいただきました。協議会では、各組織の活動報告や令和4年12月16日から運用開始となった「北海道・三陸沖後発地震注意報」について説明を行い、防災に関する情報の共有を図りました。

 

 次に、便利さを生み出す『社会基盤』についてであります。

 

(中心市街地)

 中心市街地活性化施策につきましては、勉強会などのソフト事業のほか、駅前広場の整備や老朽化が進む跨線橋の改修などのハード面を含め、総合的な視点による課題の抽出及び整理を進めております。

 

(道路関係)

 道路改良事業につきましては、スカウトフィールド北側の市道104号線、上君田十文字南側の市道103号線について整備工事を進めております。
 都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線につきましては、未取得用地の土地所有者との交渉を進めており、事業の推進に努めているところでございます。

 

(公共交通)

 地域公共交通施策につきましては、昨年10月に本格運行を開始したAIを活用したデマンド型乗合バス「My Ride のるる」が全国的に先駆けた事例として、テレビなどのメディアで取り上げられたことから、各地から多くの問い合わせや視察に訪れるなど、依然として高い注目を受けております。また、利用実績としましては、移行前の定時定路線と比較し利用者数は増加しており、新たな公共交通として浸透してきております。引き続き「高萩市地域公共交通計画」に基づき、市域全体の公共交通の充実に努めてまいります。

 

 次に、底力を高める『地域経営』についてであります。

 

(市民協働) 

 高萩まちづくり支援金につきましては、地域支援事業3団体、文化継承事業1団体、地域づくり事業4団体、にぎわいづくり事業2団体の合計10団体の事業を採択いたしました。引き続き、本市のまちづくり団体の支援を行い、自主的・自発的な活動を促すことで、地域の活性化を図ってまいります。

 

(広報・広聴)

 広報につきましては、利用者の利便性を高め、充実した情報提供を図るため、4月に市公式ホームページのリニューアルを行いました。また、市報5月号から全ページフルカラーとし、これからも市民が必要とする情報及び行政から市民へお知らせしたい情報をわかりやすく発信してまいります。

 

(公共施設等管理)

 公共施設等管理運営につきましては、令和2年3月に策定した「高萩市公共施設等管理計画改訂版」の進捗について、外部有識者で構成する高萩市公共施設管理計画策定委員会より答申をいただき、中間報告を取りまとめました。
 また、本年3月29日に内閣府より「令和5年度PPP/PFIに関する支援対象自治体」に本市が選定されました。内閣府が派遣するコンサルタントの助言・指導を受け、PPP/PFI手法の導入の検討を定める「優先的検討規程」の策定を進めてまいります。今後は、従来的な手法に加え民間活力を取り入れた新たな手法の導入を進め、公共施設等の魅力向上や適正な管理運営に努めてまいります。

 

(移住・定住)

 奨学金の返還に対する負担軽減を目的として実施している「高萩創生奨学金返還支援補助金」及び、住宅の取得やリフォーム費用を支援する「たかはぎ住マイル支援補助金」につきましては、5月8日から申請の受付を開始しました。
 移住・定住につきましては、一般財団法人地域活性化センターの移住・定住・交流推進支援事業助成の公募について申請を行ったところ、3月10日に事業採択されました。事業では、移住意欲のあるフリーランス層をターゲットとした、小規模コミュニティの構築に要する経費を、今定例会に補正予算をご提案しております。本事業を通して、関係人口の創出と、将来的な移住者を生み出す仕組みの構築に取り組んでまいります。
 また、SNSなどを活用し本市の魅力を広く情報発信していただく高萩PR隊につきましては、申込があった5名を登録し4月24日に登録証交付式を行いました。高萩PR隊には、本市の認知度向上及びイメージアップに努めていただき、移住・定住、関係人口の拡大を図ってまいります。

 

(市税等)

 令和4年度の市税等の徴収率につきましては、5月末日に出納整理期間が終了し、現在その数値を精査中であります。市政運営における貴重な自主財源確保と市民の信頼に応える納税秩序を維持するため、市税等収入の確保及び徴収率向上に努めてまいります。

 

 以上、主な施政の経過と現況について申し上げましたが、行政運営につきましては、引き続き効率的かつ効果的な事務事業の執行に努めてまいる所存であります。

 議員各位には、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、施政経過報告といたします。

 

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  • 【更新日】2023年6月9日
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