令和5年9月施政経過

  ご報告に入ります前に、議員各位には日頃より市政の進展にご尽力いただいておりますことに対し、心から感謝を申し上げます。

 

  それでは、令和5年第3回高萩市議会定例会の開会にあたり、施政の経過と現況について、第6次総合計画に掲げた6つの基本政策ごとに、ご報告申し上げます。

 

  初めに、安心を支える『保健・医療・福祉』についてであります。

 

(子育て支援)

  子育て支援につきましては、公益社団法人日本青年会議所が提唱する「ベビーファースト運動」について、本市でもその趣旨に賛同し、7月5日に県内市町村では初のベビーファースト運動活動宣言を行いました。活動宣言として「安心して産み育てられるまち たかはぎ」を掲げ、子育て世帯に対し、生活しやすい地域の実現に向けて様々な施策に取り組んでまいります。
  「子育て世帯生活支援特別給付金」につきましては、食費等の物価高騰により、特に影響を受ける子育て世帯及びひとり親世帯等を対象として、児童1人あたり5万円の給付を、8月末現在、339世帯548名に給付いたしました。
  また、本市独自の施策である「子育て世帯物価等高騰対策支援給付金」につきましては、中学3年生までを養育している全ての子育て世帯に対し、児童1人あたり2万円の給付を、8月末現在、1,388世帯2,289名に給付しております。

 

(認知症支援事業)

  認知症への理解と、認知症の人やその家族を地域で支えることを目的とした「認知症サポーター養成講座」につきましては、6月21日に開催し、21名の方が参加されました。
  また、7月19日には、認知症を患っている方とその家族をお招きして「認知症サポーターステップアップ講座」を開催し29名の方が参加され、やさしく寄り添った対応を実戦形式で学習いたしました。
  なお、9月は「世界アルツハイマー月間」であることから、認知症啓発のため、本庁舎に懸垂幕を掲示するとともに、シンボルカラーであるオレンジ色のライトアップを本日より実施いたします。また、9月30日には、認知症に関する特別映画上映会を予定しております。引き続き、地域で支える認知症施策を今後も推進してまいります。

 

(高齢者福祉)

  本市と後期高齢者医療広域連合が協力して、高齢者の生活習慣病の重症化予防や心身機能の維持に努める新たな事業である、「高齢者の保健事業と介護予防等の一体的実施事業」につきましては、国保データベースシステムを活用して75歳以上の事業対象者の抽出・分析を行い、生活習慣病の重症化予防を目的とした訪問保健指導や通いの場での運動・栄養・口腔等のフレイル予防、健康相談を実施しております。引き続き、高齢者の健康増進と介護予防の推進を図ってまいります。

 

次に、たくましさを育む『教育・文化』についてであります。

 

(教育関係)

  児童生徒に、より良い学習環境を提供するための学校適正配置計画策定につきましては、8月21日に今年度2回目となる第6回高萩市立小中学校適正規模・適正配置検討委員会を開催し、高萩市立小中学校適正規模・適正配置実施計画の素案について協議を行いました。また、6月30日には、検討委員会委員による学校統廃合に係る先進地視察として、小美玉市及び北茨城市の小中学校の視察を行いました。
  学校教育につきましては、6月29日、7月3日に小学校2校の訪問指導を実施し、学校経営や授業などに対する具体的な指導・助言を通して、教員の授業改善及び児童生徒の確かな学力の定着に努めました。なお、2学期中に残りの小・中学校5校の訪問指導を実施する予定であります。
  また、8月3日には、若手教員の授業力向上を図るために、指導主事や教科等指導員を助言者として、授業力向上研修会を実施いたしました。さらに、家庭学習に関しましては、これまでのように全員に一律の課題を与えるのではなく、タブレットPC
で、個に応じた課題を与えるなど、各学校において子どもの実態に応じた取組を工夫しているところであります。
  民間スポーツクラブと連携した水泳学習につきましては、小学校及び幼稚園は5年目となりますが、中学校におきましても今年度から試行的に開始したところであります。5月から7月までの3か月で、幼児教育施設では延べ152名の幼児が、小学校では延べ1,970名の児童が、中学校では延べ388名の生徒が参加し、インストラクターによる専門的な指導を通して、体力及び泳力の向上に努めました。
  広島平和学習派遣事業につきましては、8月6日、7日の2日間にわたり実施いたしました。小・中学生21名が参加し、広島平和記念資料館や原爆ドームなどを訪問し、被爆体験者の話を聞くことで、平和の尊さについて学ぶ機会となりました。
  イングリッシュキャンプ派遣事業につきましては、8月 7日と8日の2日間にわたり、福島県天栄村の「ブリティッシュヒルズ」にて実施いたしました。中学生12名が参加し、外国人講師によるオールイングリッシュの研修を通して、基礎的な英語力の向上を図るとともに、英語に対する興味関心を高め、英語の必要性について再認識する機会となりました。
  学校と地域が連携・協働し、地域全体で子ども達の学びや成長を支えるための地域学校協働活動につきましては、7月24日に「高萩市地域学校協働活動合同研修会」を開催いたしました。研修会では講師を招き「はぎッズ応援隊」と「地域連携コーディネーター」の皆様が、地域と学校が協働して実施出来る活動などについてグループワークを行い、課題や目標の共有を図りました。

 

(生涯学習)

  生涯学習活動につきましては、6月18日に、歴史民俗資料館ミュージアムコンサートとして、高萩朗読の会による手紙をテーマにした朗読と、朗読の内容に合わせたピアノ演奏を行いました。
  青少年の健全育成事業につきましては、7月15日と16日に高萩スカウトフィールドにおいて小学生を対象とした野外活動学習「サマージャンボリー」を行い、また8月4日には自然を学ぶ探検講座「花貫の自然を探る」を実施いたしました。参加した児童は市内の豊かな自然に触れながら他校の児童との交流を深めました。
  友好都市である山形県新庄市との青少年交流事業につきましては、7月29日と30日に、新庄市の小学生が高萩市を来訪する「高萩ジャンボリー」を実施いたしました。子ども達は、市内小学生との交流を図りながら、高萩まつりや海水浴を体験いたしました。
  高萩市の子どもたちが新庄市を訪問する「萩っ子歴史探検隊」につきましては、8月18日から20日にかけて実施し、新庄市との繋がりや歴史を学びながら、更なる友好都市の交流を深めたところであります。

 

(スポーツ交流)

  令和5年度全国小学生ウエイトリフティング交流大会並びに全国中学生ウエイトリフティング選手権大会につきましては、7月15日から17日までの3日間、高萩市文化会館において開催し、北海道から沖縄まで全国各地から126名の選手をお迎えし、中学新記録が樹立されるなど盛会のうちに終了いたしました。
  飯能市スポーツ少年団交流事業につきましては、7月 22日に飯能市市民体育館で行われ、今年はミニバスケットボールでの兜争奪戦を行い本市が兜を獲得するなど、両市の児童による交流を深めました。

 

(市民文化)

  文化会館事業につきましては、8月5日に、本市出身の国際的アルト歌手國井美香さんのソロコンサートと市内の中学生に直接歌唱指導を行うワークショップを開催いたしました。また、8月11日には夏休み子ども映画会を開催し、いずれも子供から大人まで多くの方々にご来場いただき楽しんでいただきました。

 

次に、元気を引き出す『経済・産業』についてであります。

 

(農林業)

  農業経営継続支援給付金につきましては、肥料や農業資材等の価格高騰に伴い、厳しい経営状況に置かれている認定農業者等への農業継続支援として、8月末現在で16件、445万円の交付決定を行ったところです。
  農業水利施設維持費支援給付金につきましては、電気料金の高騰に伴い、水利組合への水利施設の安定的な維持管理のための支援として、8月末現在で3件、441,471円の交付決定を行ったところです。
  水田農業対策につきましては、各農家から提出された営農計画書に基づき、米の需給調整に関する現地調査を実施しているところであります。引き続き、飼料用米等への取り組みを支援し、米の需給調整の推進を図ってまいります。
  有害鳥獣対策につきましては、8月末現在のイノシシの捕獲頭数は24頭となっております。前年同時期の14頭と比較しますと、約70%増加しておりますが、豚熱による影響が続いているものと考えております。
  生活改善センターにつきましては、緑の郷コミュニティ―センタートイレ等改修工事契約を7月に締結し、10月完成に向けて工事を進めております。
  林道小山線につきましては、落石対策工事及び改良工事の契約を7月に締結し、年度内完成に向けて工事を進めております。

 

(観光)

  第51回高萩まつりにつきましては、7月29日に実施いたしました。本年はコロナ禍前と同様に神輿や山車の響演をはじめ、飯能市友好都市交流20周年イベントとして、飯能市のボランティア団体よさこいソーラン「飯能乱舞」の皆さんに参加いただくなど、おまつりに花を添えていただき、約27,500人の方々に楽しんでいただきました。
  高萩海水浴場につきましては、7月22日から8月16日までの26日間開設いたしました。今年は8月に日本列島各地で猛威を振るった台風7号の影響などにより、昨年より来場者は減少しましたが、県内外の家族連れなど約3,700人の方々に楽しんでいただきました。

 

次に、快適を見守る『生活環境』についてであります。

 

(一般廃棄物処理施設)

  高北清掃センターにつきましては、施設の見学が可能となり8月1日から受付を開始しております。施設見学は、家庭から出されたごみや資源物がどのように処理されているか屋内から作業状況が確認できる内容となっており、環境学習の体験やクイズコーナーなども展示しております。
  また、地域に開かれた施設として、中央展示コーナーは事前の申し込みが不要ですので、是非見学いただければと思います。

 

(交通安全)

  夏の交通事故防止県民運動につきましては、7月20日にハローワーク高萩前交差点において、関係機関、関係団体の協力を得て、ドライバーに啓発物品を配布し、交通安全の啓発を行いました。引き続き、広く市民に交通安全思想の普及・浸透を図り、交通ルールの遵守と正しい交通マナーの実践を習慣づけ、交通事故防止の徹底を図ってまいります。
  自転車競技を通じて交通安全意識を高める「交通安全子供自転車茨城県大会」につきましては、7月13日に、ひたちなか市で開催され、高萩警察署管内の代表として東小学校 6年生児童が出場いたしました。成績は、団体の部で第4位入賞、個人の部においても池田研三君が高萩警察署管内では初となる第4位に見事入賞いたしました。この大会出場を通じて、子どもたちが交通安全についての興味と関心を高め、今後も、学校や地域のリーダーとして、率先して交通安全運動に取り組んでくれることを期待しております。

 

(消防)

  消防関係につきましては、夏に多発する水の事故に備え、水難救助訓練や潜水訓練を行うとともに、海水浴場の開設期間中、海岸を巡回し、訪れた方々の水難事故防止に努めたところであります。
  消防団につきましては、9月24日に消防学校で開催されます、第74回茨城県消防ポンプ操法大会県北地区大会に、ポンプ車の部に下手綱地区第12分団、小型ポンプの部に上手綱地区第15分団が出場いたします。大会に向けて、消防本部や消防団のサポートを受けながら、厳しい訓練を行い消防技術の向上や士気の高揚を図っております。

 

(防災)

  総合防災訓練につきましては、自主防災組織や市民の皆さん、市の職員を合わせて220名の参加のもと、6月28日に実施いたしました。今回の訓練では、大規模地震による津波発生を想定し、津波避難階段を使い屋上に避難しました。併せて沿岸地区の社会福祉施設の参加のもと、福祉避難所である総合福祉センターへの避難訓練を実施し、社会福祉施設における防災技能の向上と施設職員・利用者の防災意識の高揚を図りました。
  また、7月31日には、茨城県防災士協会より講師をお招きし、防災士の資格を持つ女性職員34名が参加し、「女性視点の避難所運営について」をテーマとした研修会を開催しました。女性ならではの支援ニーズや避難所での課題等についてご講演をいただき、女性の視点を取り入れた災害対策の重要性を学びました。今後も、多くの方を対象に研修等を開催し、防災力向上に取り組んでまいります。
  新たな災害協定といたしまして、8月7日に、株式会社高萩エンジニアリングと「災害時等における無人航空機による協力に関する協定」を締結いたしました。無人航空機、いわゆるドローンに関する協定は2社目であり、ドローンを活用した被災状況の調査等が充実し、更なる迅速かつ適切な災害対応に繋がるものと考えております。

 

次に、便利さを生み出す『社会基盤』についてであります。

 

(中心市街地)

  中心市街地活性化への取組につきましては、「まちづくり勉強会」を7月6日に開催いたしました。講師には、中小企業診断士の林雄一氏をお招きし、駅前商店街の方々や、商工会会員、地域おこし協力隊及び市職員の参加のもと、意見交換等を行いました。引き続き、勉強会の開催や意見交換を行い、地元商店会や関係機関等との合意形成を図ってまいります。

 

(道路関係)

  道路改良事業につきましては、スカウトフィールド北側の市道104号線、上君田十文字南側の市道103号線、高萩カントリー東側の市道213号線において年度内完成を目指し整備工事を進めております。

 

(水道関係)

  水道事業につきましては、上手綱地区の配水管布設工事の契約を6月に締結し、10月の完成に向けて工事を進めております。

 

(情報・通信)

  デジタル技術を活用した地域課題解決のための「DX推進計画」の策定につきましては、総務省の地域デジタル基盤活用推進事業を活用し、7月より専門家の伴走型支援を受け、策定を進めております。計画を策定することにより、市民生活におけるスムーズな情報収集や利便性の高い行政サービスが提供できるよう、引き続き各種行政手続などの電子化を推進してまいります。

 

次に、底力を高める『地域経営』についてであります。

 

(公共施設等管理)

  公共施設の管理運営につきましては、公共施設の整備等を行う場合に、自ら行う従来的手法に優先して、PPP/ PFI手法の導入の検討を定める「優先的検討規程」につきまして、7月より内閣府が派遣するコンサルタントの助言・指導を受け策定を進めております。
  本年3月に整備基本構想を策定した高萩市森林公園及び花貫渓谷利活用については、サウンディング型市場調査を開始し、有効活用に向けて民間事業者から広く意見、提案を求め、「対話」を通じて市場性等の調査を進めております。今後も、公共施設等の整備・利活用においては、従来的な手法に加え、民間活力を取り入れた新たな手法の導入を進め、公共施設等の魅力向上や適正な管理運営に努めてまいります。

 

(男女共同参画)

  男女共同参画の推進につきましては、8月22日に、「高萩市女性活躍推進協議会」を開催し、昨年度の事業報告及び、今年度の事業計画について説明し各委員からのご意見をいただいたところであります。引き続き、いただきました貴重なご意見を参考とし多様な生き方を認め合い、誰もが自分らしく輝けるまちを目指してまいります。

 

(移住・定住)

  一般財団法人地域活性化センターの助成事業の採択を受けた、移住・定住・交流推進支援事業につきましては、移住に関心のあるフリーランス層をターゲットに参加者を募集したところ11名の応募がありました。8月27日にはキックオフイベントを開催し、地域住民との交流や地域資源への理解を深めていただきました。今後は、地域の方々と連携して、地域資源を活用した商品開発グループと自然資源の撮影グループに分かれて活動を行ってまいります。引き続き、様々な事業をとおして移住・定住人口、関係人口の拡大や若者・子育て世代の定住化を図ってまいります。

 

(市税等)

  令和4年度における市税収納率につきましては98.7%、国民健康保険税は83.8%でありました。本年度におきましても、物価高騰など社会経済情勢が懸念されるところではありますが、引き続き、公平性の確保に向けた適正な事務執行に努めてまいります。

 

最後に、高校サッカーの活躍であります。

  令和5年度全国高等学校総合体育大会サッカー競技の決勝が8月4日に行われ、明秀学園日立高等学校が優勝されました。茨城県勢としては44年ぶり2度目の快挙であります。
  日頃より本市で寮生活を送りながら石滝サッカー場で練習をされている選手の皆さんが、日本一に輝いたことを大変嬉しく誇らしく思っております。

 

  以上、主な施政の経過と現況について申し上げましたが、行政運営につきましては、引き続き効率的かつ効果的な事務事業の執行に努めてまいる所存であります。
  議員各位には、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、施政経過報告といたします。

 

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  • 【更新日】2023年9月1日
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