令和2年3月施政方針

 令和2年第1回高萩市議会定例会の開会にあたり、今回ご審議いただきます諸議案の説明に先立ち、市政運営に対する私の所信の一端について申し上げます。

 私は市長に就任し2年が経過いたしました。与えられた任期の折り返しを迎えるに当たり、これまで、市政運営に御支援、御協力を賜りました議員各位並びに市民の皆様に対し、心より感謝を申し上げます。

 私は市長に就任して以来、「市民主役のまちづくり」を基本理念とし、「誘致事業」「交流事業」「支援事業」の3つの政策を柱として、市民の意見を取り入れながら各施策を推進してまいりました。

 今後も、市民の皆様の御期待に添えるよう、職員と共に誠心誠意取り組んでまいる所存でございます。

 

1 基本的考え方

 はじめに、新型コロナウイルス感染症につきましては、日々刻々と変わる状況を迅速かつ的確に把握し、市民への情報提供や相談対応、予防対策の徹底を図るとともに、関係機関と連携し市民の健康・安全の保持に全力を尽くしてまいります。

それでは、令和2年度当初予算(案)編成の基本的考え方について申し上げます。

昨今の国の経済情勢を見ますと、内閣府の月例経済報告(2月)によれば、「景気は、輸出が引き続き弱含むなかで、製造業を中心に弱さが一段と増した状態が続いているものの、緩やかに回復している。」としております。

また、「先行きについては、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されるが、新型コロナウイルス感染症が内外経済に与える影響に十分注意する必要がある。また、通商問題を巡る動向等の海外経済の動向や金融資本市場の変動の影響にも留意する必要がある」としております。

そのような中、令和2年度予算においては、すべての事業において最小の経費で最大の効果を挙げるために、事業の重要性や緊急性を勘案し、見直しや再構築の徹底を図るとともに、将来世代への負担軽減に努め、市民主役のまちづくりを推進するための予算編成を行いました。

また、「第3次行財政健全化計画」の取組みを継続しつつ、「第5次高萩市総合計画」に掲げる基本政策に沿った事業を積極的に展開し、「誘致事業」、「交流事業」、「支援事業」の3つを政策の柱としてまいります。

 

2 令和2年度の主な施策

 はじめに、高萩市総合計画及び高萩市創生総合戦略についてであります。

本市の最上位計画である「第6次高萩市総合計画」及び、地方創生の指針である「第2期高萩市創生総合戦略」の策定につきましては、令和元年度からの2ヵ年での策定を進めております。現在、市民アンケート調査の分析作業を行っており、市民の皆様の声を踏まえ両計画の策定を進めてまいります。

 次に、一般廃棄物処理施設整備についてであります。

北茨城市と広域的に進めている一般廃棄物処理施設整備につきましては、高萩・北茨城広域事務組合において、造成工事の契約を2月12日に締結し、プラント等の建設工事につきましても今月中(3月11日入札予定)に契約締結の予定で進めており、令和4年度末の竣工に向け本格的な工事が進められます。

引き続き、北茨城市、高萩・北茨城広域事務組合と連携し着実に整備を進めてまいります。

 次に、地域医療対策についてであります。

地域医療体制の確保につきましては、救急告示病院である公的病院(県北医療センター高萩協同病院)に対する公的病院等運営費補助を引き続き実施してまいります。

また、現在、実施しております「麻酔科医緊急確保支援補助」を見直し、産科及び二次救急医療体制を維持し、更なる市民生活の安全・安心の確保及び子育て支援の充実を図るため、「公的病院産科・救急医療体制支援補助」として拡充いたします。

 

 続きまして、3つの柱ごとの主な施策について申し上げます。

 はじめに、1つ目の柱『誘致事業』についてであります。

中心市街地活性化事業につきましては、庁内プロジェクトチームにおいてハード、ソフトの両面から検討を進めております。ハード面におきまして、「西口駅前広場再整備条件検討調査」の委託事業が3月で完了となりますので、その結果を踏まえ、今後はより具体的な検討を進めてまいります。また、ソフト面におきましては、引き続き中心市街地の活性化につながる先進事例の視察研修や、アドバイザーを招いた勉強会の開催などに取り組んでまいります。

フィルムコミッションにつきましては、関係機関と連携し本市の知名度向上、地域経済活性化が図れるよう、引き続きロケ地誘致に努めてまいります。

 

 次に、2つ目の柱『交流事業』についてであります。

(交流事業)

市長室開放事業につきましては、私の就任以来、多くの市民の皆様から様々な声を聞かせていただきました。引き続き6回の開催を予定しておりますので、市民の皆様との意見交換を行い、開かれた市政運営に取り組んでまいります。

高萩スカウトフィールドの活用につきましては、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟や茨城県と連携・協働し、キャンプの理論や実践を学べる「親子キャンプ」事業を昨年に引き続き実施いたします。本市の豊かな自然環境体験や植樹等の活動によって参加者の当該施設への再訪を促し、継続性のある交流につなげてまいります。

また、ボーイスカウト日本連盟は、今後、本格的な活用を開始し、野営大会などを開催する予定であります。引き続き、ボーイスカウト日本連盟が実施する事業に協力し、野外体験や活動を通した交流人口の拡大につなげてまいります。

高萩アウトドアフィールド「はぎビレッジ」につきましては、小山ダム湖面を活用したカヌーやボート、花貫川でのシャワーウォーク等のアクティビティ体験、ベッドやソファーが設置されたテントで宿泊体験が楽しめるグランピング事業に取り組んでおります。事業開始2年目となる令和2年度は、さらなる体験メニューの拡充や施設環境の整備を行い、引き続き交流人口の拡大を図ってまいります。

次に、地域おこし協力隊につきましては、平成30年度に委嘱した、自然資源を活用しアウトドア事業を推進する協力隊員2名と、令和元年度に委嘱した、空家等を活用し民泊事業を推進する協力隊員2名を継続して委嘱します。さらに、アウトドア事業を推進する方、1名を新たに委嘱し、移住者目線での地域活性化を図ってまいります。

 

(観光関係)

観光の振興につきましては、昨年策定しました「2019高萩市観光振興計画」に基づき、施設整備やPR活動に取り組み交流人口の拡大に努めてまいります。

また、高萩まつりにつきましては、例年7月末に開催しておりますが、東京オリンピックの開催に伴い、警備員の確保や関係機関の協力を得ることが難しい状況にあるため、来場者の安全確保を最優先に考え、7月11日の開催に向け関係機関と調整を進めているところでございます。

 

(スポーツ交流)

全国高等学校総合体育大会(インターハイ)につきましては、東京オリンピック開催後の8月10日から北関東ブロックで開催されます。本市におきましては、ウエイトリフティング競技会場となり、高校生最大のスポーツの祭典である本大会の成功に向け競技団体・関係機関等と連携し、競技の円滑な運営及び機運醸成を図るためPR等に努めながら開催準備を進めてまいります。

 

 次に、3つ目の柱『支援事業』についてであります。

(公共交通)

地域公共交通施策につきましては、「高萩市地域公共交通網形成計画」に基づき、山間地域および市内の交通空白地域である高戸常磐線東・赤浜地域におけるデマンド型乗合タクシーの導入や、路線バスの見直しなど進めてまいりました。引き続き、市民ニーズの把握に努めると共に、費用対効果を見極めながら、市域全体における日常生活での公共交通手段の確保・充実に向けて取り組んでまいります。

 

(地域コミュニティ)

地域コミュニティ活動の活性化につきましては、新たなモデル地区を選定するとともに、より広範囲なエリアのコミュニティ活動を推進するための牽引役となる専任の集落支援員を設置し、本市の地域コミュニティの活性化を推進してまいります。

 

(子育て支援)

子育て環境の整備につきましては、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない相談・支援を行う「子育て世代包括支援センター」を開設いたします。子育て支援などを包括的に運営し、利用者の視点に立った妊娠・出産・子育てに関する手厚い支援を図ってまいります。

また、妊産婦等が抱える悩みについて、助産師等の専門家による相談支援を行い、家庭や地域での孤立感の解消を図るための「産前・産後サポート事業」を実施してまいります。

本市の子育て支援施設の中心となる公立認定こども園施設整備につきましては、令和4年4月供用開始に向け、基本設計・実施設計、第一幼稚園園舎の解体工事などを進めてまいります。

また、子どもたちの安全確保につきましては、地域子ども安全ボランティアによる児童の登下校時の見守りや青少年相談員による店舗訪問等を継続するとともに、防災行政無線を使用した「ながら見守り」放送を行い、引き続き青少年等がまき込まれることの無いよう犯罪の抑止に努めてまいります。

地域の人材活用につきましては、地域の方々の経験や技能を教育活動に生かし、授業や学校行事等で支援していただく「はぎッズサポーター」の活動の拡充を図ってまいります。

また、放課後の子どもの安全な居場所づくりとして、地域の方々の参画を得て市内の小学校で放課後子ども教室を実施いたします。

さらに、地域の人材や大学との連携により「いきいき萩っ子育成事業」を引き続き実施し、元気な「萩っ子」の輩出を図り、子供たちの健全育成の推進に努めてまいります。

 

(教育関係)

学校教育につきましては、本年4月より、全小中学校にコミュニティ・スクールを導入し、学校・家庭・地域が連携して「地域とともにある学校」づくりを推進してまいります。

確かな学力の定着という点では、特に英語教育を強化してまいります。

小学校への外国語科導入を機に、ALTを増員し、英語に慣れ親しむとともに、英語を使ったコミュニケーションに対する興味関心を高めてまいります。また、これまで中学生を対象に行ってきたイングリッシュ・キャンプに加え、小学生を対象とし、歌と踊りで英語に慣れ親しむヤング・アメリカンズへの派遣事業も実施してまいります。

さらに、豊かな心を育むための教育や健やかな体を育む教育を推進し、知・徳・体のバランスのとれた子どもたちを育成してまいります。

 

(生涯学習)

公民館活動につきましては、特色ある講座を開設し、学習内容の充実を図ってまいります。

文化会館につきましては、自主事業公演や各種文化事業等、多くの市民が関心を持つ事業の実施に努めてまいります。

さくら宇宙公園につきましては、市民の生涯学習活動の場として活発に活用されておりますので、茨城大学宇宙科学教育研究センターと協議・連携し、引き続き適正管理に努めてまいります。

 

(男女共同参画)

男女共同参画につきましては、男女共同参画についての市民アンケート調査結果や「第2次高萩市男女共同参画プラン」の検証を踏まえ、令和3年度を初年度とした「第3次高萩市男女共同参画プラン」を策定し、男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでまいります。

 

(高齢者介護)

高齢者福祉・介護保険事業につきましては、令和3年度から令和5年度を計画期間とする、「高齢者福祉計画」及び「第8期介護保険事業計画」を策定し、健康寿命の延伸、認知症「共生」・「予防」の推進や持続可能な制度の再構築等に向けて取り組んでまいります。

高齢者の介護予防・重度化防止につきましては、令和元年度から新たに事業化いたしました、水中介護予防教室が大変好評を得ておりますことから、年1回の開催を、年2回に増やすなど、介護予防事業等をさらに推進してまいります。

 

(予防接種)

予防接種につきましては、本年8月1日以降に生まれた子どもに対し、ロタウイルスワクチンが10月から、定期接種化されることを受け、本年4月2日から7月31日生まれの子どもを任意接種の対象として、全額公費負担を実施してまいります。

また、1歳から小学校就学前までの子どもを対象に、おたふくかぜワクチンを任意接種として、本年4月から接種費用の一部を負担し、感染症の蔓延防止に努めてまいります。

 

(防災・減災対策)

防災・減災対策につきましては、近年災害が頻発化・激甚化し、昨年は本市においても、相次ぐ台風や豪雨による被害を受けました。大規模自然災害から市民の生命と財産を守り、被災時の速やかな復旧・復興に資する施策を計画的に推進するため、「高萩市国土強靭化地域計画」の策定に取り組んでまいります。

また、大雨時の河川状況を迅速に把握するため、関根川及び玉川に河川監視カメラを整備し、防災行政無線屋外子局を増設してまいります。さらに、「地域防災計画」に本年度新たに加えたマイタイムラインを普及させるため、自主防災組織等との総合防災訓練の実施など、引き続き、災害に強いまちづくりに努めてまいります。

 

(道路関係)

道路関係につきましては、緊急輸送道路や通学路などに指定されている路線の道路改良や交通安全施設の整備に継続して取組むとともに、「高萩市舗装修繕計画」に基づき、路面の修繕を実施し、効率的・効果的な道路の維持管理に努めてまいります。

また、市内観光施設の周遊観光を推進するために、地方創生整備推進交付金の道の整備事業を活用し観光周遊ルートの整備を進めます。令和2年度につきましては、小山ダムの南側に位置しております林道小山線、国道461号と高萩スカウトフィールドを結ぶ市道104号線について測量・設計を実施してまいります。

市道の橋梁につきましては、令和元年度に改訂いたしました「橋梁修繕計画」に基づき、橋梁の補修設計を行ってまいります。

インフラの強化につきましては、高萩市国土強靭化地域計画の策定の中で、市街地の浸水対策や公共施設の減災化対策などを検討してまいります。

都市計画道路3・4・1号安良川下手綱線につきましては、測量業務が完了したことにより、建物等補償調査を実施し早期整備に向けて事業の推進に努めてまいります。

公園の遊具につきましては、「公園遊具長寿命化計画」に基づき、引き続き遊具の更新を行い、公園施設の安全確保に努めてまいります。

 

(農業の振興)

農業の振興につきましては、水田農業対策として、米の需給調整の達成と担い手確保・育成に向けた取組を推進してまいります。

また、農業施設整備につきましては、市内3箇所の水路改修を実施し、維持管理の軽減と農業生産性の向上を図ってまいります。

有害鳥獣対策につきましては、イノシシ等の有害鳥獣よる農作物への被害を防止するため、昨年10月1日に委嘱しました鳥獣被害対策実施隊と連携し、更なる対策強化に努めてまいります。

林業につきましては、森林環境譲与税を活用し、地籍調査が完了している地区の森林所有者を対象に、森林管理に関する意向調査を実施してまいります。

地籍調査事業につきましては、下君田〔8〕地区、約0.76㎢を実施いたします。

 

(商工業の振興)

商工業の振興につきましては、商工会と連携して中小企業の経営改善や、商店街活性化に向けた取り組みやイベント等を引き続き支援してまいります。

また、高萩市、北茨城市及び両市の商工会、茨城労働局との雇用対策協定により、求人情報の提供や市内企業の人材確保を促進し、安定した雇用に努めてまいります。

 

(交通安全対策)

交通安全対策につきましては、交通ルールの遵守やマナー向上を図るため、民間交通指導員による立哨活動を実施してまいります。特に子どもやお年寄りの交通事故を未然に防止するため、交通安全教室の開催や交通安全キャンペーンなどの啓発活動、高齢者の運転免許自主返納支援などの各種交通安全対策を警察や関係団体等と協力しながら、引き続き実施してまいります。

 

(防犯対策)

防犯対策につきましては、警察、防犯関係団体等と連携を強化し、防犯に関する意識の高揚を図るとともに、防災行政無線等を活用した情報発信等を積極的に行い、犯罪抑止や被害防止に努めてまいります。

 

(公共施設管理)

公共施設の老朽化対策につきましては、「公共施設等管理計画」の改訂及び「個別施設計画」の策定を進めているところでございます。今後は、これらの計画を確実に実行することにより、安全安心な公共施設・インフラ施設の提供と財政負担の軽減に努めてまいります。

 

(消防)

次に、消防関係につきましては、緊急消防援助隊登録の車両である消防ポンプ自動車の更新を行います。

更新車両は、従来の装備に加え、圧縮空気泡消火装置を搭載することにより、放水反動力が小さく、冷却効果が高いため、再燃防止につながるなど、非常に高い能力を発揮する車両を考えております。

また、災害時に安定した消防水利を確保するため、耐震性防火貯水槽の整備を進めてまいります。

消防団につきましては、視認性に優れ、安全性の高い活動服の更新や、発電機の整備など、装備の充実強化を図ってまいります。

 

(国民健康保険事業関係等)

国民健康保険につきましては、被保険者の健康寿命の延伸と医療費の適正化を目指すための計画である「高萩市国民健康保険保健事業実施計画」(第二期データヘルス計画)の中間評価を行い、健診結果やこれまでの取組みの成果を分析するとともに、効率的かつ効果的な保健事業施策を推進し、医療費の抑制を図り、国保会計の安定的な財政運営に努めてまいります。

 

(霊園事業)

高萩霊園内に整備を進めていた合葬式墓地につきましては、令和2年度から供用を開始し、市民の墓地承継に関する不安や問題の解消を図ってまいります。

 

(水道事業)

水道事業につきましては、「高萩市水道ビジョン」に基づき、老朽化した配水管の更新工事や道路改良工事等に伴う配水管布設替工事を実施してまいります。また、浄水場については、設備更新工事を行い、安全・安心な水道水の供給に努めてまいります。

次に、工業用水道事業につきましては、点検・調査の結果に基づき、施設の更新工事を行い、利水企業に対し、水の安定供給に努めてまいります。

 

 以上、令和2年度の市政方針と主な施策について、申し上げましたが、事務事業の執行につきましては、効率的かつ効果的な行政運営に努めてまいります。

 議員各位には、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、施政に対する所信の表明といたします。

 

 

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  • 【更新日】2017年3月3日
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